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祝中島みゆき紅白!そして立山アルペンルート
春が来ると毎年ニュースで取り上げられる風物詩となっているのが、立山アルペンルートの開通風景の「雪の大谷」。
あんなにも雪が降るんだ、凄いなぁ。
こんな風に芸術的に雪をかいて雪壁作る人達って、偉いなぁ。
毎年、こんなにいっぱい観光客が来るんだなぁ。
なんて子どもでも持つ程度のお粗末な感想をもってしか毎年のそのニュースを見ていなかったのに、10月中頃テレビの旅番組で立山の紅葉シーンをやっていたのを目にした時は、いつもとちょっと違った。
山頂にはうっすらと雪がかかり、紅葉は錦に例えられるけど、文字通り様々な秋の色で織りなされた錦秋の山々は本当に美しかった。
立山ってこんなに魅力的な場所だったんだぁ。
しかも、交通手段が整備されているから登山初心者でも比較的気軽に山を楽しむことが出来るんだ。
EXCELLENT。
そして、その風景を見ていた私の体の細胞がこう呟いた。
「細胞に緑が足りない。」
そうだよなぁ、このところ公園にすら行っていないモンなぁ、絶対的に体に緑が足りないよなぁ。
細胞の言うとおりだなぁ。
言うこと聞いてあげたいなぁ。(って、行きたいって素直に言えよ!!!)
で、11月18日から20日まで連休させて頂いた時に行ってきました。
この立山アルペンルートのたった2泊3日の旅が私たちにもたらしたものは大きかった。
私たちはすっかり魅了されて帰ってきた。
しかも、来夏、再び訪れ、今回降雪で断念した立山山頂登頂をその時には目指そうと決めた。
そのために足腰を鍛えるべく、6階の自室までマンションの階段を使うという念の入れよう。
しかも帰ってきてすぐに今年の紅白にはあの中島みゆきが出演!?、その中継先が黒部ダムになるかもっ!!てスポーツ新聞で報道されて、でもまだ関西電力の許可が下りていないから微妙な状況だと聞いたときに、私たちは夫婦は絶対にかの地で中継してほしいよねって思っていました。
で、先日中継が本決まりになったというニュースを本当に嬉しく聞きました。
あの、私たちの大好きな風景をしかも極寒の冬季閉鎖で普段は見ることが出来ない風景を、家に居ながらにして見ることが出来るなんざぁ、感涙ものでしょ。
今年の紅白は、絶対見るよ。
てなわけで、祝中島みゆきで私たちの旅行を振り返って紀行記。
関係ないけど。
しかも、特別大ファンって訳でもないけど。
(そろそろお休みに入ってゆっくりネットサーフィンできるかなぁと思い、あえて、長文。頑張って読んでね。)
その日の朝は10:00の特急あさまで信濃大町へ。
多くの特急は松本止まりなので、南小谷まで運転している便を選びました。
13:00過ぎに信濃大町に到着。
車中では爆睡。
だって、休みの日ってお昼くらいまで通常だったら寝てるし、下手したら「笑っていいとも!」すらすっかり終わっている時間に目をさましたりするようなこともあるくらいだから、朝10:00の電車に乗るのは結構辛い。
みんなにとってはそんなに朝の早い時間というわけではないはずだけれども、私には辛い。
私、睡眠時間の長さだったらノーベル賞学者と競えるぐらいの時間寝るからね。
もう、ほんとよく寝る。
松本あたりで目を覚ます。
これまで何遍も乗ったことのある、特急あさま。
でも松本から先の風景は今まで見たことがないので、車窓の外の東京より半月は確実に季節の早い風景に目をやる。
信州の独特の風景。
で、信州大町についたら丁度お昼過ぎ。
お腹の空いていた私たちは、目に付いた駅前にあるお蕎麦やさんに。
やっぱり長野では、蕎麦でしょう。
私たちが入った手打ち蕎麦のお店は、地物のきのこを使ったメニューがあって、「冷いおろしきのこ蕎麦」は、なかなか美味しい一品でした。
昔は自分で山に入って、キノコ名人に付いてキノコ採ってたくらいだから、美味しいキノコの味は良く知っている。
最近はほとんど口にすることがなく、本当に残念。
栽培ものでは味わえない滋味があって、山のものは本当に美味しい。
結構お薦めできるお店でしたよ。
がんこそば 味の省介
大町市仁科町3168−8
tel 0261-26-5885
で、食事の後は一時間に一本しか運行していないバスの発車時間までパチンコ屋の上のなかなかクラシカルな東京では死滅してしまったタイプの喫茶店らしい喫茶店でコーヒー。
のんびりしているよなぁ。
14:30のバスで大町温泉郷へ。
本当は頑張って一気に立山まで上がっていってしまうことも時間的には出来るんだけど、ゆっくりしたい私たちはcheck inできる15:00には温泉へ。
立山に上がるのは明日にすることに。
本当だったら目の前にあるはずの神々しいまでに高く美しいであろう山々は雪が降っているのか、厚い雲に覆われてまるで見えない。
温泉、久しぶりだなぁ。
今日の宿は「叶屋」さんという宿で、30軒ほどの温泉宿が寄り集まっている大町温泉郷では一番奥まった場所に立地している、程良い大きさの旅館。
バス停からは徒歩7〜8分。
お夕飯の19:00まで時間がたっぷりあるので、テレビを見たりハワイアンキルト(わざわざ持ってくるんですねぇ、これが。ハワイに行くときにも持っていったくらいなので。それほど多くの時間を費やせるわけではないのですが、手持ちぶさたという状況が苦手なんです。根っからの貧乏性。)をしたりお風呂に入ったりと、のんびり過ごす。
今晩のお夕飯は「松茸づくし」。
松茸の土瓶蒸し、松茸入り茶碗蒸し、松茸入りすき焼き、松茸の天ぷら、松茸の炭火焼き、松茸ご飯、それに椀ものやお刺身、向こう付けなど。
私、恥ずかしながら今まで松茸って松茸ご飯でしか食べたことなくて、、、一回でいいから、色々な調理法で松茸を賞味してみたかったんだよね。
様々な方法で食べさせて頂いた松茸、個人的には土瓶蒸しと炭火焼きが好きでした。
夜、もう一度寝る前にお風呂に入ろうと大浴場に行くと、、、
夕方にはほとんど誰もいなかったお風呂だったのですが、実は沢山の宿泊客が居たらしく夜の時間は「夕食後に、もう一風呂。」と同じようなことを考える人で結構混んでいて、その中に幼児の姿も。
私以外は割と高年齢の女性ばかりで、幼児は何故かというかやっぱりというか一番年若で、自分と精神年齢が近く、遊んでくれそうな人は判るらしく、私に寄ってきて、何だか色々と話しかける。
5才と4才の姉妹らしかったんですが、私が「どこから来たの?」と尋ねると「ここ」っていうから、ここの旅館の子だと解釈したんだけど、、、
(でも、このことが後に私に大きな疑問を抱かせることになるとは。)
大浴場には露天風呂もあり、露天風呂好きの私は髪の毛を洗った後、髪をきりりとゴムでくくって思う存分露天風呂につかれるようにして、外へ。
すると、子ども達も私と一緒に外へ。
彼女達の話はとっても不思議で、子どものいない私には「?マーク」が頭上を飛び交ってました。
「お月様にはねぇ、3種類あるんだよ。」
「ふ〜ん。」
「黄色いお月様と、赤いお月様と、葉っぱお月様。」
「葉っぱお月様?」
「うん、ほら、見えないの?」
「えぇ〜、見えないなぁ。」
とか、、、、
その露天風呂には石仏がレリーフのように彫られたものが置いてあるのですが、その石仏を見て「この世で一番偉いのは神様。」
「そうだね、神様は偉いね。」
「公園で、喧嘩していると、こらこら喧嘩しちゃいけませんって来るんだよ。」
「ほんと?神様来るんだ?」
「そうだよ、来るよ。」
とか、、、
「人間は、生まれて、学校に行って、中学生になって、男の子はちんちんで、女の子はオッパイ大きくなるんだよね。そして子どもが出来て結婚して、赤ちゃん抱いて、おばあさんになって、死ぬんだよね。」
「そうだね。」
「それの繰り返しだよね。」
「そう、死んだら生まれ変わって来て、繰り返すね。」
「つまんないね。
私繰り返したくないなぁ。
そんなの、つまんないよ。」
「そう?」
「そうだよ。」
とか、、、
この子のこの宗教観とか死生観とかって、いったいどうやって培われるんだろう。
勿論、近くにいる大人が何らかの場面場面で発した言葉から、だんだんに形成されていったのはずなのですが、5才の子どもがいうかな?こんなこと。
それと、現代っ子だなぁと思ったのは、子どもが出来て結婚するというくだりで、それは順序が逆だろ!と思ったので、一応訂正して置いてあげました。
今は結婚のきっかけとして妊娠があっても何の不思議もないし、それでどうこうも全然ないのですが、それを知るのはもう少し後でもいいだろうと思いまして、、、それにしても、人なつこい姉妹でした。
それと、子どもってどうして(・)(・)好きかなぁ〜。
お風呂に行くと、たいてい、興味津々でじぃ〜っと見られるよね。
触ってくる子とかもいるし、、、
子どもの居ない私にしてみると、子どもにじっ〜っと見られることって普段ないので、ちょっと居心地が悪くてお尻のあたりがむずむずするような感じ。
もじもじしちゃうんだよね。
結局、子どもにとってはオッパイはお母さん以外のものでもオッパイは(・)(・)で思慕の対象なのかなぁ?
何だろう?
『誰か、この件に詳しいお母さまいらしたら教えてください、、、』未出産の女より。
さて、いよいよ一夜明けた今日は立山へ。
昨日より更に良いお天気で、雲一つない晴天。
ただ、その分、冷え込みは厳しい。
朝風呂、朝食、そしてお宿に別れを告げてバスで、扇沢に。
立山は数年前から一般車両の進入が禁止されているので、ここ扇沢の先は公共の交通機関を使わなければ行くことが出来ない。
マイカーの人はここで、自分の車を大駐車場に残し、上にあがることとなる。
扇沢からは、トローリーバスで黒部ダムへ。
トローリーバスって初めて。
でも、別に普通のバスと何も変わらないんだなぁ。
電気で動いているっていうだけで。
ちょっとはエンジン音が静かなぁ。
すでに一面真っ白だ。
今年は寒くなるのが早かったので、更に上の黒部ダムの展望台にはかなりの積雪。
大町温泉郷も東京都比べればかなり寒かったんですが、黒部ダムは本当に寒く、完全防備のをしていったのですが、一つ乗り物に乗るたびに靴下を一枚履き、一つ乗り物に乗るたびにカイロを強して、、、みたいな状態でした。
黒部ダムが造られた時のことが、トンネル内のパネルに掲示してあって、その苦労の程がしのばれる。
トローリーバスの中やケーブルカーの中でも随時この黒部ダムの工事に関する案内のアナウンスがなされ、この建設に携わった100名をゆうに越える犠牲者の方々、そして、これを成し遂げようとご尽力ご努力された方あってのことなのだということを教えられ、ちょいと身にしみる。
こんなに私たち、お気楽に登ってきてるけど、、、
他の交通手段がないだけに、拷問のようだったことが一つ。
狭い密室の乗り物だからこそ、大迷惑、最近はマナーの悪いのは大抵中高年。
うるさいぞお〜!!!!
ここは公共の場で、楽しい旅行なのはわかるけど、他にもお客さんは居るんだぞお〜!
動物園並のまっこと目を覆いたくなるようなありさま。
腹立たしい。
それと、ロープウェーの駅で食べるはずだった富山の白エビのかき揚げ天ぷらそばが食べられなくて、大ショック。
ものすごく楽しみにしていたのに。
もう閑散期なので、土曜日日曜日にしかやらないメニューなんだって。
山菜そばで、妥協。
今度行くときには絶対チャレンジするぞ。
そんなこんなありましたが、やっと立山に到着。
私たちの今晩の宿は、立山トンネルトローリーバスの室堂ターミナルの上にあるホテル立山です。
この雪深い時期は、ターミナルから一歩も外に出ることなく部屋にcheck-inできるのは、ありがたいですよね。
だって、外は積雪7メートルくらいなんですから。
この時期、室堂に泊まろうと思ったら、私たちの宿以外に立山室堂山荘やらいちょう温泉雷鳥荘やみくりが池温泉などを選ぶことが出来るのですが、何泊かするためにはそれなりに荷物があるわけで、手ぶらでも雪道を歩くのは至難の業なわけで、荷物があったらもう八甲田山状態で、遭難しかねないよ。
私たちのような雪山初心者の都会暮らしには、、、
お昼ご飯はホテルの中のティーラウンジ。
それにしても、高いところは物価が高い。
私たちは飲み物というと、大抵、爽健美茶の小さいペットボトルが好きで買うのです。
私の住んでいるマンションの一階のドラッグストアでは105円で売っています。
(消費税込み)そして、自販機や映画館とかに行くと入り口では150円。
でも館内では200円で販売されていたりしますよね。
宿泊施設とかでも、200円だったりする。
で、立山は扇沢から黒部湖までは200円。
黒部平から大観峰までは230円。
いったいどこまで値段が上がっていくのか、びびりながら上に上がりました。
立山に着いた頃には300円か?とか思っていたんだけど、、、、
250円止まり。
でもさ、通常105円で買っているものを250円はとっても抵抗が。
環境を守るために公共機関を利用しなければ行くことの出来ない立山、そこにたどり着くまでに交通費として払わなければならない金額は、半端ではない。
今回私たちは仕事の都合で富山に抜けることが出来ずに、大町側から入りまた大町側に戻るというルートをとらざるをえなかったのですが、それだと往復割引があって、扇沢ー室堂間が一人¥8,500。
それでも結構な出費なわけですよ。
本音を言えば、自然を守るにはお金がかかるなぁ、ってとこ。
でも、仕方ない。
そのあと、テレビでも見た「みくりが池温泉」へ雪原の中、ホテルで借りた長靴をはいていざゆかん。
でもさぁ、外の温度はマイナスなんだよ、マイナス。
当たり前かぁ、雪原なんだもんなぁ。
でも、今年は雪は多いんだと、やっぱり。
そういやぁ、テレビのニュースで例年より各地のスキー場が早々オープンできるくらいに雪が降っているって行っていたモンな。
「雪の中温泉行くのなんかめんどくさいよ。」ってさんざん文句を言っていたわりには、雪国育ち(新潟県長岡市)のうちの旦那、雪上を歩くのがめっぽう上手い。
その点、私はからっきしだめ。
ちゃんと人の足形のついたところをなぞって歩いているのに、左右に体が倒れる。
寒いからと思って、思いっきり着込んできたことがあだとなり、汗びっしょりでかえって体力を消耗する。
旦那は、何十年振りかで雪の上をがしがし歩くことで、子どもの頃の記憶を呼び起こしたのか、妙にハイテンションで、すとととすととと歩いて行ってしまう。
実に、楽しそうだ。
だれだよ、行くの厭だって言ったのは、、、
ホテルの人が「この雪の中歩いたら、通常20分の道のりも40分はかかりますよ。
」って脅したんだけど、そんなにかからないで25分くらいで無事に着きました。
因みにみくりが池のみくりとは、「神様の台所」の意味で、立山神へのお供え水にあたると、『立山黒部の昔ばなし』という絵本に書いてあった。(立山に着くまでの途中のターミナルで売っていたので、買ってみた。)
さらに立山は昔から霊山として富士山、白山とともに人々から信仰の対象として敬われた土地だけに、なかなか有り難い、仏教用語がそのままの地名とかが多い。
みくりが池温泉は硫黄泉。
温泉の下には地獄谷。
もの凄い勢いで硫黄が吹き出している。
雪の中、硫黄の黄色い煙が吹いている様はまさに地獄絵。
なかなか迫力があります。
ぴゅーぴゅーごうごう、音響効果もばっちりです。
平安時代の昔から、「この世で悪いことをすると立山の地獄に堕ちる」とか「立山の地獄に行けば死んだ人に会える」と信じられていて、そうした言い伝えが沢山残されているなんて聞けば怖さ倍増ってもんです。
温泉は、かなり古びていて湯治場ぽい雰囲気を醸しているのですが、上は登山者のためのロッジにもなっていて、食堂や、ラウンジもある。
建て増し建て増しをしたのか、古い箇所と新しげな所と切り張りモザイク。
山の宿泊施設特有の雰囲気がちょっとたまらない。(懐かしい。以前に私が初登山を果たした上高地の柄沢を思いだした。)
この雪の中温泉に入りに来る馬鹿は少ないと見えて、女湯は私だけ。
ひぁやっほ〜、貸し切り状態。
窓の外は、白一色。
窓枠にも雪が積もっている。
窓越しに差し込む日差しが雪で映えて眩しい。
ぼぉー、とさせてもらいました。
思いっきり。
この温泉は気持ちいい。
好き。
ラウンジになっているTEAROOMでで主人と待ち合わせをしていたのですが、なかなか来ない。
やっと来たと思ったら息せききって「今さぁ、風呂で金沢から来たっていう大学生と話してたんだけど、奴らさ、すっごい軽装でこんな雪山だと思わないでふらっと来たっていうんだぜ。それなのに地獄谷行ってきたんだって。硫黄と一緒に有毒ガスが出ているらしくて、下に長時間いると、苦しくて頭が痛くなるんだって。ホントかなぁ?」って興奮状態。
別に確かめに行かなくてもいいじゃん、って思うんだけど、一回彼の「好奇心のなぜ何故ちゃん魂」に火がつくと、止められないんだなこれが。
ラウンジで湯上がりにせっかくまったりゆったりしたのに、結局ホテルに戻る前に遠回りして地獄谷へ。
でもね、この温泉から地獄谷までの高低差が結構辛くて、こりゃあ雪のない時期でも大変だと見た。
それが、雪原。
最後にはもう、歩くのいやになってしまって、私は途中で待ってることにし、主人だけ地獄へ。
もとい、地獄谷へ。
途中で待っていても硫黄ガスでだんだん頭の痛くなってきた私、この場を早く去りたいなぁやっぱり薄気味悪いところだなぁと思っていた頃に、主人が「やばい、やばい。」と大声で叫びながら戻ってきた。
「苦しくなっちゃったよ。奴らの言うこと、本当だったよ。これ以上いると死ぬ。」擂り鉢状になった土地は、風が吹かない今日みたいな日は危険って注意書きにあったのに。
別に身をもって体験しなくくても良くないか?と思う。
結構良い時間になってきた。
日が落ちる前にホテルに戻らなければ。
でも、行けども行けども雪原。
行きはよいよい帰りはだなぁ。
結局は温泉はいったのに、大汗をかいてしまって意味なし。
夕飯までにもう一回ホテルの大浴場でお風呂に入らなければ、、、もっとも、「みくりが池温泉」では、環境を守るために備え付け意外の石けんは使用禁止だったし、その使用量も最小限にとどめて欲しい旨の注意書きが脱衣所の壁にしっかり書いてあったので、私は温泉につからせてもらうだけにしたから、どのみちホテルで体洗ったりしようとは思っていたんですけど。
あとで聞いたら、主人も同じ事を考えたらしかったけど。
やっぱり夫婦ねぇ、同じ事考えるなんて。
夕日が山陰に落ちるか落ちないかの際どい、24時間の中で私の一番好きな時間、「逢う魔が時」にはホテルの前の雪原に着いて、シャッターチャンスを狙うアマチュアカメラマンの方々と一緒に夕日を拝むことが出来ました。
人間、こういう風景を見ると厳かな気持ちになり、ちょっと自分の小ささを思い知ったりする。
おもわず、手を合わせてしましました。
お夕飯前に再びお風呂に行って、「さぁ飯(メシ)だ、飯(メシ)だぁ。」って言いたくなるくらいお腹ぺこぺこになった18:00に食事。
雪原歩くと、実にエネルギー消費するねぇ。
富山米や日本海のお魚や山のものがずらずら並ぶ和食。
もの凄い品数。
美味しかったんだけど、悪くはないんだけど、もう少し、ナチュラルな味付けでもいい気はした。
これは、全国的な傾向らしいけど、東京以外の地方は当然新鮮だし、素材が良いのにも拘わらず化学調味料を使ってしまって、折角のその持ち味を殺してしまうらしい。
もったいない。
私が一時期住んでいた長野もその傾向はかなり強い。
とりわけ漬け物とかにはこれでもかっ!ってくらいご親切にも振りかけてくれるもんなぁ、化学調味料。
お通夜みたい押し黙って一切口をきかない隣のテーブルの若いカップルがすっごい気になったんだけど、お腹一杯になって苦しくなったので、その後の彼らを見届けることなくそうそうに自室に退散。
この日の夜は、しし座流星群を見るのが私たちの本当のmain event。
降るような流星が見たくって、この地を選んだっていうのも立山に来た理由の一つにある。
東京ではいまいち満足いく十分な量を見ることが出来ない!
山の中なら、ネオンで照らされて明るくなってしまっている東京の空より数倍良いに決まってる。
前回の時は家のベランダからコーヒーカップ片手に震えながら二人で見た。
でも、眠い。
雪原をさんざん歩き回りくたくたの上、満腹の私たち。
起きてられる方が不思議だ。
ちょっと仮眠することに。
で、私は夢を見た。
ホテル立山の前の雪原にアダムスキー型の円盤が降りてくる。
円盤の扉があく。
宇宙人がステップを降りてくる。
その後を色々な国の色々な民族衣装を着た人がぞろぞろ、ぞろぞろ。
まさに、it’s a small world状態。
「なんだ、こりゃ」って思いながらそれを眺めている私。
目が覚めた。
隣の旦那はガーガーいびきをかいているから、やっぱり今のは夢らしい。
それでもちょっと夢に思えないくらいのリアイリティだったので、凍えた窓のカーテンを開けて、今夢で見たばかりの雪原を確認する。
、、、、、、、、、。
やっぱり、夢か。
不思議な夢だなぁ。
すっかり目の覚めた私は旦那を無理やり起こして、しし座流星群を見るべく、完全装備をして外へ。
でもね、この日は満月。
しかもこの時期に珍しいと地元の人がいうくらいの良いお天気。
雪原を煌々と照らす大きなお月様で、信じられないくらい明るさ。
これじゃ、東京よりよっぽど明るいじゃん。
だめじゃん。
その時、し〜んと静まる夜の山に鳥の鳴き声。
雷鳥だっ。
ここ立山にたどり着くまでには沢山の乗り物を乗り継いでくる。
さんざんあちらこちらのターミナルや待合室で目にした「立山の自然」というビデオで、オコジョや雷鳥の可愛らしい姿をさんざん見て、鳴き声も覚えちゃっていたから、その鳴き声を聞いたときに直ぐに判った。
雷鳥、見たかったなぁ。
でも、鳴き声を聞けたからまぁ、いいか。
雷鳥って氷河期から生きてきて、世界でも非常に貴重な鳥、もちろん国の特別天然記念物。
しかも、すでに三千羽以下にまで減ってしまった雷鳥、この地球上から消えてしまう危険大。
日本山岳会が出しているポストカードによると、『私たちの残したゆで卵の殻から鳥の伝染病が蔓延したり、ゴミで鼠が集まり、狐が増え、人が帰ったあと、その狐が雷鳥を餌にしたりします。ゴミをつい山に残して「雷鳥絶滅への加害者」のおひとりには絶対にならないでください。可愛い雷鳥は、人が近寄ると、雛を守るために貴方を遠くに誘導し、その間に雛が凍え死んだりします。コケモモなどの登山植物を食べる雷鳥には広い生活圏が必要です。入山した私たちがそれを狭めているのです。彼らの世界を侵さないよう、そっと登山道を歩くことにしましょう。「雷鳥のいる自然」がいつまでも続くために。』
一回は実物を目にしてみたいけど、でもね、彼らがこれからも立山で生き続けることの方が大事だから、、、
声が聞けただけでも、御の字。
彼らの生活を邪魔しないように、もう、寝ることにしよう。
流星は一個も見ることが出来なかったけど。
こんな風にして、良いお天気に恵まれて、素晴らしい景色を胸一杯吸い込んで、細胞にいっぱい自然のエネルギーを行き渡らせて私の立山行きは終了した。
きっと、すっかり立山に魅せられてしまったんだと思う。
帰ってきてから、プロジェクトXの「黒部」、「ホワイトアウト」「ホワイトアウトのメーキングビデオ」まで見てしまった。
本当はもう一本どうしても見たい古い映画が。
石原裕次郎主演「黒部の太陽」。
でも、見つからないんだな。
立山という山の持っている磁場と、きっと波長が合ってしまったんだと思う。
私は色々な街に行きたいし、色々なものを見たい人なので、出来るだけ違う場所に行きたいと願う方なのに、立山は季節が移ったらすぐにまた行きたいと思う。
大好きな場所がある、何度も行きたい場所があるっていうのも良いかも知れない。
この後何回足を運ぶことになるんだろう。
立山。。
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